共感がお客さんを惹きつける──手紙と笑いでつながった小さなお店の話

ある人が、小さな子ども服と雑貨のお店を開いていました。
特別なマーケティングや販促はしていません。
でも、ふしぎと、次第にお客さんが集まりはじめ、最後にはたくさんの人に惜しまれながら退店することになります。
なぜ、そんなに人が集まったのか。
その秘密は、とてもシンプルな「やり方」ではなく、「在り方」にありました。
「今日は暑いですね」から、すべてが始まる
お店に来た人全員に、必ずひと声かける。
「今日は暑いですね」
「そのバッグ、かわいいですね」
そんな、さりげない雑談を毎日、毎日、積み重ねていたそうです。
押し売りではない。
営業トークでもない。
ただ、“ここに来てくれて嬉しい”という気持ちが、言葉になって自然とあふれていたんだと思います。
会員証には「関係性の入口」がある
常連さんになりそうな人には、「よかったら会員証を作りませんか?」と、さりげなく声をかけていました。
住所と名前を書いてもらい、後日、手紙のようなニュースレターが届きます。
中身は、商品の案内ではありません。
・子育ての失敗談
・ちょっと嬉しかったこと
・落ち込んだ日のこと
そんな、“店長の素顔”が書かれていたそうです。
慣れてくると、小さなボケやツッコミも交えて、思わず笑ってしまうような文章に。
そこには、「あなたに読んでほしい」という心がこもっていました。
ポイントカードの特典は、まさかの……
ポイントカードも、普通ではありませんでした。
スタンプが貯まると──
・店長の中二病時代の黒歴史が読める
・失恋エピソードが暴露される
・最後には、バリカンで店長を丸坊主にできる“権利”がもらえる(!?)
……もう意味がわかりません(笑)
でも、そうやって「お客さんと一緒に笑うこと」が、関係性のベースになっていたんです。
まるで、ちいさな物語の中で、みんなが登場人物になっているような感覚。
売上よりも、手紙とプレゼントを受け取った日
その人が、お店を仲間に引き継いで辞める日、届いたのは──
たくさんの手書きの手紙と、心のこもったプレゼントたち。
「あなたのお店が好きだった」
「ここに来ると、ホッとした」
「また、会いに行きたい」
そんな声が、そっと添えられていたそうです。
売上では測れない、“人の心に残る商い”。
それは、「共感」を土台にした生き方そのものでした。
共感が回る世界を、あなたにも
人が集まる理由は、商品力や立地だけじゃない。
「この人に会いたい」
「ここに来ると安心する」
そんな気持ちの循環があるかどうかで、世界は静かに変わっていきます。
共感は、特別な才能ではありません。
ただ、自分の気持ちに気づき、相手の気持ちを想像することから始まります。
でもそれが、案外むずかしい。
なぜなら、わたしたちは自分自身のことすら、よく分からなくなっていることが多いから。
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