「感情は手放さなくていい」―無理に手放そうとしないほうが癒しが深まる理由

「手放すこと」に疲れていませんか?
感情を癒そうとして、
手放すワーク、イメージの浄化、瞑想やアファメーション…
いろいろ試してきたのに、なぜかまた同じような感情が湧いてくる。
「えっ、ちゃんと手放したはずなのに…」
「またこれ?いつまでやるの?」
そんなふうに感じたことはないでしょうか。
実は、「感情を手放そう」とするほど、
感情はむしろ、そこに留まろうとするんです。
「手放したつもり」になっていませんか?
よくあるスピリチュアルなワークでは、
- 嫌な感情に色や形を与える
- 光に還すイメージで浄化する
- セドナメソッドのように「いつ手放しますか?」と自分に問う
といった手法が用いられます。
もちろん、これらが悪いというわけではありません。
ただし、本当にその感情を“感じていたか”どうかが、とても大切なんです。
もしも、
「早くラクになりたいから」
「いつまでもこんな感情を抱えていたくないから」
という理由で、感じる前に“手放す作業”に入っていたとしたら…
それは、「手放したつもり」になっているだけかもしれません。
感情は、手放そうとしないときに自然に流れていく
感情とは、感じ切られたときに自然に終わるものです。
たとえるなら、“消化”と同じ。
無理に出そうとすれば体は拒絶するけれど、ちゃんと噛んで、時間をかけて消化すれば、何もしなくても自然と排出されていきますよね。
感情も同じです。
焦って“手放そう”とすると、かえって消化不良を起こしてしまう。
でも、「そこにあることを許し、少しずつ味わう」ことで、その感情はやがて自然に“出ていく”のです。
だから本当はこう言い換えた方が正確です。
感情は、手放すものではなく
“手放されていくもの”
「感じることを許す」だけでいい
私たちは、感情を変えようとするとき、
無意識にそれを「否定」しています。
- 怒ってはいけない
- 悲しんでちゃダメ
- また同じことで落ち込んでる自分が情けない
でも、それでは感情の出口がふさがれたまま。
内側に閉じ込められた感情は、ずっとそこに残り続けます。
だから大切なのは、
「この感情があることを許す」
「今ここに、この感覚があることを認める」
そうするだけで、感情は“居場所をもらった”と感じて、自然に落ち着いていくんです。
手放そうとしないことは、時間のかかる遠回り…ではない
一見、「手放さないで感じ続ける」って遠回りに見えますよね。
でも実際は、むしろそれが最短ルートだったりします。
なぜなら、手放そうとして焦ったり、また戻ってきた感情にがっかりしたり、何度もワークを繰り返す“終わらない癒しループ”にハマってしまうと、かえって長い時間がかかるからです。
いっぽう、「あっていい」と認めることができた感情は、びっくりするほどすんなり流れていくこともあります。
自己受容と手放しは、矛盾しない
ここまで読んでくださった方の中には、
「じゃあ、ずっと感情を抱えたままでいろってこと?」
と感じた方もいるかもしれません。
でもそうではありません。
自己受容とは、
「この感情がある自分を、そのまま受け入れる」こと
そして、その受容の中で、
「結果として、もうその感情が必要なくなっていく」
だから、自己受容と手放しは矛盾しません。
手放す前に、まず受け入れる。
それが、深い癒しの順番です。
まとめ
“感じようとしない手放し”より、“感じ切る受容”を
- 感情は、感じ切ることで自然に流れていく
- 手放そうとしないことで、逆に早く癒される
- 自己受容の中で、感情は“不要になって”離れていく
あなたの内側にある感情を、ジャッジせず、急かさず、ただそばにいてあげてください。
それが、一番やさしくて、深い手放しかもしれません。
もし、もっと自分の感情とやさしく向き合いたいと感じたら、こちらもご覧ください。
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