再生数700弱!? ──ティエールリユ『Grippin'』

YouTubeのおすすめって、たまに「え?なにこれ…!」っていう掘り出し物を教えてくれることがある。
今回出会ったのが、ティエールリユの『Grippin'』という曲。
正直、1回聴いた時点で「これ…すごいかも」と思った。
でも驚いたのは、その再生回数。
まだ700回弱(執筆時点)。え、なんで!?
可愛い女の子の歌詞に、ちょっと切なさも
歌詞だけ見ると、主人公はちょっと強がりで、でも不安を抱えながらも前に進もうとする女の子。
「ヒールが折れた靴でも 胸張りながら歩けるもん」とか、「揺れるティアード(段々になったスカート)に夢を託すのよ」とか、表現がユニークで可愛い。
でもその中に、
「なるほどはその場限り」
「曖昧な答えはやだもん」
みたいな、
ゆらぐ心や葛藤のリアルもちゃんと見えていて、そこがまた良い。
で、音がすごい
まずノリがいい。
スイングっぽいグルーヴで、序盤から変拍子のピアノ。
楽しくて前に進みたくなるようなテンポなのに、よく聴くと「え、この拍子…?なんかズレてる?」ってなる。
そしてホーンセクションが超かっこいい。
ビシッと決まるアクセントが心地いいし、その合間をすり抜けるようにフルートがふわっと入ってくるのがまた歌詞の世界観にあっていて可愛いさを増してる。
ピアノのスイング感に、サックスもアドリブ風で遊んでる。
ジャズのライブ感があって気持ちがいい。
表と裏のギャップが魅力
ぱっと聴いた印象は、「ポップで元気で可愛い曲」だけど、よくよく耳を澄ますと、演奏陣が本気で音で遊んでるのがわかる。
まるで「キャラTシャツ着てるけど、生地はハイブランド」みたいな、
表面ゆるふわ、中身本気っていう感じ。
わかる人にはわかる
流行りの曲とはちょっと違う。
テンプレから外れてるからこそ、届く場所がある。
生音のグルーヴ、アドリブの遊び、ジャズの香り。
そういう“ちょっと手の込んだ贅沢”が、ちゃんと心を動かしてくれる曲だと思う。
『Grippin'』、まだ知られてないけど、
きっと誰かの一曲になる。
そんな予感がしてます。
ぜひ一度聴いてみて。
もしあなたも、ちょっと疲れてたり、ふわっと元気がほしい時があったら。
この曲、そっと背中押してくれるかもしれません。
ティエールリユ – Grippin' (Official Lyric Video)
Grippin' 歌詞
作詞: 結城えま
作曲: 結城えま、岸田拓馬
編曲: 岸田拓馬
頭の上に漂う
くすぐったいペシミスティック
なるほどはその場限り
いじけちゃったのよ 隙間⾵
秘密という名の
ころもまとうのよ
⽢くほろ苦い
⾃分の道 好きなように
ハンドルをぎゅっと握ってドライブしよ
やなことわすれちゃった
あっけらかんのスパイスが必要なの
ヒールが折れた靴でも
胸張りながら歩けるもん
明⽇の天気はなあに?
曖昧な答えはやだもん
いち・に・さん
揺れるティアードに
夢を託すのよ
ふわり空に舞う
ここしかなくっても
⾒⽅かえれば、そう
世界変わるから
私の道 ただまっすぐ
⽬的地がまだ定まっていなくても
⾏く道 信じること
もしもはいらない ただ今を進むだけ
Lala…
アクセル 全開なの
ハンドルをぎゅっと握ってドライブしよ
やなことわすれちゃった
あっけらかんのスパイスが必要
遅くはないからさあ、⾏くから
Lala…