Negiccoが教えてくれた、アイドルという生き方の再定義
tomohiro
消費されるアイドルたち
「アイドルって、若さの搾取みたいだよね」
そんな風に感じたことはないでしょうか。
キラキラと眩しいステージ、笑顔をふりまく少女たち。
でもその裏側には、眠る間もなく働き、夢を見せながら、自分自身の夢を諦めていく姿がある。
“今が一番かわいいから”
“若いうちにしかできないことだから”
そう言われながら、消費され、そして忘れられていく──それが、これまでのアイドル像でした。
若さに縛られないアイドルの在り方
でもNegiccoは、そこに静かに一石を投じた存在です。
彼女たちは、ネギのPRというユニークな経緯で結成され、新潟を拠点に20年以上活動を続けてきました。
一時は東京のテレビにも出演し、「次に来る地方アイドル」として注目されました。
でもそれは、ほんの一瞬の“話題”で終わってしまった。
東京に通い続けるのは体力的にも精神的にも厳しく、「武道館を目指す」と語っていた夢も、いつしか距離を置くようになった。
その代わりに彼女たちが選んだのは、「自分たちのペースで続けること」でした。
人生を肯定してくれる存在
Negiccoのすごさは、
年齢を重ねても、ファンとの関係性が続いていることです。
3人とも結婚し、家庭を持ち、
それでもグループは解散せず、
ライブや音源を、ゆっくりと、でも確かに届けてくれている。
ファンの多くは中高年の男性が多いと言われています。
それは、“推し”というより、“娘を見守るような気持ち”に近いのかもしれません。
あるいは、「自分も年を取ってきたけど、それでも大丈夫」そんな風に、人生をそっと肯定してくれる存在として、彼女たちがいるのかもしれません。
ファンと共に人生を歩む
Negiccoは、アイドルとしての成功を“売れた”ことで語られるよりも、「消費されず、信頼され続けている」というかたちで証明してきたと思います。
アイドルだからといって、一瞬の輝きで終わらなくてもいい。
年を重ねても、人生が変わっても、“続けたい”という想いさえあれば、それはちゃんと形になる。
そして、そんな彼女たちの姿を見ていると、私たち自身も「変わっていくこと」を恐れなくていいんだと、人生にOKを出せるような気持ちになれるのです。
光は、時間をかけて輝いていく
Negiccoの名曲「愛は光」は、
“誰かに照らされてこそ輝ける”ことを歌った歌です。
私が「愛は光」に惹かれる理由
地方アイドルNegiccoが放つ名曲「愛は光」。KIRINJI・堀込高樹が手がけたこの楽曲には、太陽と月、光と闇、支え合う愛のメッセージが込められています。心にしみる歌詞の…
光とは、若さのことではない。
誰かとの関係の中で、自分の存在を感じられること。
それはまさに、Negicco自身の姿を映したようなメッセージであり、
そしてこれからの“新しいアイドル像”の象徴でもあるのかもしれません。
あなたにとっての“光”は、どこにありますか？
Negiccoのように、自分らしいペースで歩むことが、実は一番の幸せなのかもしれません。
もし、今のあなたが、自分を置き去りにして頑張りすぎているなら──
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