寂しさの奥にあるもの 〜不倫や夫婦のすれ違いの本当の原因〜

不倫の背景にあるもの
「寂しい」と感じることは、弱さでしょうか?
「つながりたい」と願うことは、依存でしょうか?
これまで多くのご相談を受けてきた中で、私は、不倫や夫婦間のすれ違いの背景に“寂しさ”があることを何度も見てきました。
そして、その寂しさには共通する“あるルーツ”があるのです。
今回は、「不倫した人」「された人」両方の心の奥にある、癒されない寂しさの正体と、そこから抜け出すための自己受容の道について、少し深くお話ししてみたいと思います。
「わかってほしい」が、すれ違いを生む
結婚して家族になっても、ふとしたときに孤独を感じることがあります。

- 忙しそうにしている夫に、気持ちを打ち明けられない
- 伝えても、軽くあしらわれて終わってしまう
- 感謝されないまま、家事や育児を淡々とこなす日々
それは、目の前の相手との関係の問題であると同時に、実はもっと深いところにある“自分自身との関係性”の問題でもあります。
「こんなに頑張ってるのに、誰もわかってくれない」
「寂しいけど、こんなこと言ったら重いと思われそう」
そうやって、本当の気持ちにフタをしてしまうと、心の中に“受け取られなかった感情”の残りカスが積もっていきます。
やがてそれは、
・「どうせわかってもらえない」
・「私ばっかり我慢してる」
という不満になり、やがて相手との距離となって現れるのです。
不倫の裏にある「愛されたい」気持ち
一見、道徳的には間違った行動に見える「不倫」ですが、その裏側には、強く抑え込まれていた感情が噴き出した結果であることが少なくありません。
たとえば、こんな声を耳にします。
「家庭ではまるで空気のような存在だった。
でも、あの人は話を聞いてくれて、私をちゃんと“女性”として見てくれた。」
「妻との間にはもう感情がなかった。
あの人といると、自分が生きている実感があった。」
こうした言葉の奥には、「ちゃんと愛されたい」「自分を見てほしい」「大切にされたい」という、誰もが持っているごく当たり前の気持ちがあります。
でも、その気持ちを自分で認めることができない人がとても多い。
なぜなら、私たちは小さい頃から、「甘えちゃダメ」「我慢しなさい」「自分のことは後回し」と言われ続けてきたからです。
寂しさのルーツは「お母さんとの関係」にある
心理学では、子どもが最初に経験する“人とのつながり”は母親との関係だとされています。
赤ちゃんの頃、泣いたらすぐに抱っこしてもらえたか?
感情を表現したときに、しっかり受け止めてもらえたか?
怖いとき、寂しいとき、そばにいてもらえたか?
これらはすべて、「私はこの世界で大切な存在なんだ」と感じるために必要な経験です。
でももし、母親が忙しかったり、感情的に不安定だったり、または過干渉で「自分らしくいること」を許してくれなかった場合、子どもは無意識にこう思います。
「私はこのままではダメなんだ」
「誰かに受け入れてもらうには、我慢しなきゃいけないんだ」
こうして、“本当の自分”を抑えて生きるクセが身につきます。
そしてその癖は、大人になっても続き、夫婦関係でも、「本当の自分の気持ち」をうまく出せず、代わりに不満や期待となってすれ違いを生むのです。
寂しさは「感じてあげる」ことで癒える
ここで大切なのは、寂しさを感じることは悪いことではないということです。
むしろ、「私、寂しかったんだな」「わかってほしかっただけなんだ」と自分に気づいてあげることが、癒しの第一歩です。
私たちはつい、「寂しさを埋めるために誰かに愛されたい」と思ってしまいますが、外からの愛では、心の空白は一時的にしか満たされません。
本当の癒しは、「寂しかった自分」に気づいて、寄り添ってあげることから始まります。
たとえば、夜、一人で静かに目を閉じながら、心の中でこう言ってあげてください。
「寂しかったよね。ずっとひとりで頑張ってきたんだね。」
「もう大丈夫。私はちゃんとあなたのそばにいるよ。」
これだけでも、心の奥にいた「小さな自分」が、ふっと安心することがあります。
パートナーと心が通うために必要なこと
夫婦関係を見直したい、不倫の傷から立ち直りたい、という方に伝えたいのは、まずは“自分自身との関係”を見つめ直すことです。
- 自分の本音を、ちゃんと聞いてあげる
- 我慢ばかりしてきた自分を、ねぎらってあげる
- 「愛されたい」「つながりたい」という願いを、責めずに認めてあげる
こうした自己受容のプロセスを通じて、初めて、パートナーとの関係にも新しい風が流れ始めます。
自分の気持ちを認められるようになると、相手の気持ちも、自然に受け入れられるようになるからです。
あなたの中の“寂しさ”は、悪者じゃない
最後にお伝えしたいのは、寂しさは、あなたの「愛されたい」という健気な願いの証だということ。
それは、決して恥ずかしいものでも、情けないものでもありません。
むしろ、そこに向き合える人こそ、人とのつながりを、本当の意味で大切にできる人だと思います。
どうか、自分の心を見捨てず、そっと寄り添ってあげてくださいね。
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