本当にやりたいことの見つけ方
やりたいことがわからない。
これと言ってすごくやりたいことがない。
何が本当にやりたいのか、わからなくなってしまった。
そんなお悩みはありますか?
本当にやりたいことを見つけるには、自分の中にある情熱の源泉を探っていくことが必要です。
今回はそんな情熱の源泉の見つけ方についてお話しますね。
1.ついついやってしまうこと
情熱の源泉は、自分がついついやってしまうことの中にあります。なぜか時間があるとしていること、自然とやってしまうことはなんでしょうか。
ある女性は、時間があれば絵のことについて考えている言います。きれいなものを見ると、これをどうやって絵にしようかと考えたり、アーティストたちの作品を見ては、これはどうやって描いているんだろうと考えるそうです。
ある男性は、暇があれば猫の動画を見て癒やされていると言います。もともと動物が好きで、子供の頃からいろんな動物を飼ったり、動物のテレビ番組を熱心に見ていたそうです。
こういった、ついやってしまうことは、あなたの情熱の源泉にとても近いと言えるでしょう。
できれば受け身でやっていることより、能動的に行っていることを見つけてみてください。
2.昔好きだったこと
子供のころ、どんな遊びが好きでしたか?
どんなことに熱中していましたか?
ある男性は、戦国シュミレーションゲームにはまっていたと言います。それがきっかけで歴史に興味を持つようになり、戦国時代だけでなく、日本の歴史について深く学んでいったそうです。
ある女性は、サッカーやバドミントンなど、友達と外で遊ぶことだ大好きだったと言います。一日かけて、自転車で何十キロも遠出したりしたこともあったそうです。
子供は純粋に、楽しいこと、面白いことが大好きです。自分が子供のころにはまっていた遊びは、情熱の源泉にとても近いと言えるでしょう。
3.今、興味があること
あなたはどんなことに興味がありますか?
お金になるかどうかや、意味があることかどうかは一旦横に置いて、自分の興味が湧く分野について考えてみてください。
ある女性は、好きなバンドをずっと追いかけていると言います。全国のライブに遠征したり、ファン同士でつながったりして、そのバンドのためにお金をいくら使ったかわからないと言います。
ある男性は、キャンプにはまっているそうです。最初は家族でキャンプに出かけていましたが、今はソロキャンプにはまっています。自然のなかにいると、日常の嫌なことを忘れてリセットできると言います。
理由はともあれ、今、興味があることの中にも、情熱の種が隠れています。
4.将来やってみたいこと
将来こんなことができたらいいな、定年後はこんなことをしてみたいなと思っていることはなんですか?
ある男性は、定年後は田舎に引っ越して、畑を耕して無農薬の野菜を作ったり、鶏を飼ったりして、自給自足的な暮らしがしたいと言います。
ある女性は、子供が巣立って時間にゆとりができたら、占いができるカフェを開きたいそうです。来てくれたお客さんに占いをしながら、おしゃべりしてくつろいでもらえるような場を作ることを夢見ています。
いつかこんなことをしてみたいという、あなたの夢や願いはなんですか?
そこにも、情熱の源泉が隠れていますよ。
5.なんでもできるとしたら
もしもなんでもできるとしたら、何をしてみたいですか?
お金、能力、すべて揃っているとしたら、何をしたいと思いますか?
ある男性は、もしもなんでもできるとしたら、仕事を辞めて世界を旅したいそうです。世界中にある珍しい場所や、美しい景色を写真や動画に撮って回りたいと言います。
ある女性は、もしもお金も時間もたっぷりあるなら、被災地に行って支援活動をしたいそうです。困っている人たちのために、心や体を癒やしてあげたいと言います。
無理、不可能という心の枷を外して、こんなことができたらどうなるかなと妄想を膨らませてみてください。
6.大切にしたい価値観を探る
過去、現在、未来に渡り、興味があること、かつて興味があったことを振り返ってきました。
ひとつひとつの好きなこと、興味があることについて「なぜそれが好きなのか」「どんなところに心が惹かれるのか」と考えてみてください。
例えば、写真を撮るのが好きなら、それのどんなところが好きなのか、どんなところに心が惹かれるのかを考えます。
美しいものを見たときに写真に収めたくなる、面白いものを発見したときに人に教えたくなる、興味が湧いた人がいると写真に撮りたくなるなど、何かしら理由があるはずです。
美しいものが好き、面白いものが好き、人が好きなど、同じ写真が好きというのでも、興味の湧く部分が違います。
なぜこれが好きなのか、なぜこれに心が惹かれるのかと考えることで、そこに共通するエッセンス=大切にしたい価値観が見つかります。
自分が大切にしたい価値観。それが情熱の源泉です。
その価値観を満たす行動が取れているとき、自分の中から情熱がどんどんと湧いてきます。
ある女性は、自分が大切にしたいものが「生命の神秘を感じること」とわかりました。それを表現する手段として、アートを選んでいるとわかって、よりいっそう作品作りの方向性がはっきりしたと言います。
ある男性は、大切にしたいことが「人との調和」だと分かりました。それまでは、仕事でいかに成果を挙げるかにばかり意識が向いていましたが、本当はいいチームワークを作るほうがずっとモチベーションが上がると気づいて、仕事の取り組み方自体が変わりました。
7.価値観ランキングを決める
価値観にも強い弱いなど、優先順位があります。「挑戦することも好きだけど、安心感の方が上かも」というように、価値観の優先順位をつけてみましょう。
現時点での上位5位までを決めると、行動の指針がわかるので、方向性がよりはっきりしてきます。
何をするかの前にどうやるか
大切にしたい価値観がわかると、何をするかの前に、どのようにやるかを考えられるようになります。
やりたいことというと、どうしても行動ばかりに目が行きがちですが、その前に大切にしたい価値観について考えてみてください。
例えば、価値観の合わせて仕事のやり方を変えられるなら、転職しなくていいという場合もあります。
何をどうやるのか。どのようにやれば、より満たされるのか。
価値観が満たされるようなことができれば「これが本当にしたいことだ!」と実感ができますよ。
まとめ
1.過去、現在、未来で、好きだったことや、興味があることを書き出す
2.なぜそれが好きなのか、どんなどころに心が惹かれるのかを考えて、大切にしたい価値観を探る
3.価値観の優先順位を5位まで決める
4.価値観に合わせて何をするのか考える