再決断は、静かな怒りから始まる──犠牲の人生に終止符を打つとき

点数しか見ない母親
私は子どもの頃、自分なりにずっと頑張っていました。
勉強はあまりできる方ではなかったけれど、授業も真面目に受けて、自分なりに努力もしていました。
でも、返ってくるのはいつも、テストの点数への反応だけ。
どんなにいい点数でも「よくがんばったね」の一言もなく「何点だったの?」と聞かれるだけ。
悪い点数のときには、あからさまに大きなため息をついて、がっかりした様子を隠そうとすらしません。
母から貶されこそすれ、褒めてもらえたことは、ひとつもありませんでした。
私は気づかないうちに「母の期待に応えること」が人生の目的になっていて、本当の自分の気持ちが、どこかに置き去りになっていたんです。
怒りの奥にあったのは──
私は長い間、母に対して怒っていました。
私が21歳のとき、息子を全く認めようとしない母に愛想を尽かして、家を出て、自立する道を選びました。
自分が本当はできる人間なんだと証明するために、仕事もそれなりに頑張ってきました。
でもある時、ふとこんな思いが湧き上がってきたんです。
「ああ、本当は悲しかったんだ」
「結果じゃなくて、頑張っていることを、ただ認めて欲しかっただけなんだ」
怒りの奥に隠れていた本物の感情が、ひょこっと顔を出したのです。
「なんで、ちゃんと見てくれなかったの?」
「どうして僕のことを、わかろうとしてくれなかったの?」
その悲しみを感じたとき、心が動いたんです。
再決断は、自分を取り戻す力
その時、私は心の奥でこう決めました。
「もう、母に認められなくてもいい」
「自分の価値は、自分で決める」
それは、今まで感じたことがないような、爽やかな感覚でした。
怒りの奥にあった悲しみ。
怒りの奥にあった、大切にされなかったという痛み。
そして、その痛みを通して出てきた、「自分の価値は自分で決めよう」という静かな選択。
その再決断から、私の中に少しずつ自信が芽生えました。
母にどう見られるかではなく、
「自分が、自分をどう見ているか」が、人生の軸になっていったんです。
怒りは、魂の境界線を教えてくれる感情
「悲しみは感じられるけど、そんなふうに割り切って考えられない」
そう感じている方もいるでしょう。
そんな方は、悲しみよりも怒りを感じることで、人生が動き始めます。
怒りは、とても大切な感情です。
怒りが湧くとき、それは「これ以上踏み込まないで」「ここは大事な場所なんだよ」という、魂が出すサインのようなもの。
もしかすると、小さい頃から「怒ってはいけない」「いい子でいなさい」と教えられてきたかもしれません。
あるいは、怒っている親を見て、自分はこうなはりたくないと、怒りを封印した方もいるでしょう。
その結果、怒りを感じることが難しくなってしまったのかもしれません。
ですが、大丈夫です。なぜなら、怒りは心の奥に隠れているだけで、安心できれば、必ず出てくるからです。
自分の中に怒りがあることを感じられたとき、静かに人生は動き始めます。
ときに、その怒りから始まる「NO」は、人生を変える「YES」になるのです。
あなたの中にも、静かな怒りはありませんか?
誰かに、怒りをぶつける必要はありません。
でも、心のどこかでずっと我慢してきたこと。
自分でも気づかないふりをしてきた感情。
それが「怒り」という形で浮かび上がってきたならば、それは再決断のチャンスです。
「もう我慢しない」
「もう期待に応えなくていい」
「私は私のために生きる」
そんな決断を、自分のためにしてもいいんです。
心の仕組みを知れば、怒りも味方にできる
怒りや悲しみを感じることは、弱さではありません。それは、自分を取り戻すための入り口です。
私がご案内している無料のメール講座では、そうした「感情の奥にある構造」や、再生へ向かうプロセスを、やさしく丁寧にお伝えしています。
ここから始まる新しい道を、あなたも一緒に歩んでみませんか?
10日間で、自分の心の仕組みと向き合う時間をお届けします
▼無料メール講座の詳細はこちら(画像をタップしてください)

あなたへのプレゼント
もし、もっと自分の心とやさしく向き合いたいと感じたら、こちらもご覧ください。
電子書籍プレゼント(無料)
『自己受容の魔法 〜わたしを許したら世界が変わった〜』
自分の心を癒す、自己受容のヒントを詰め込みました。物語で読みやすくなっています。

体験セッション
一人ではたどり着きにくい心の奥へ、そっと寄り添ってみませんか。
あなた自身を、もっと自由に、もっと軽やかに生きるために。

最後までお読みくださりありがとうございます^^