この世界を創っているのはあなた

どんな問題も根本から解決する方法があります。ちょっとした悩みでも、長年の悩みでも、根本から解決する方法です。今回はそんなどんな問題も根本から解決する方法についてお話します。

この世界は超リアルな仮想空間である

それをお伝えする前に、この世界の前提についてお話します。なぜその話をするかというと、この方法を説明するためには、どうしても外せない話だからです。

その前提とは、この世界は一種のVR空間のようなものだというものです。私たちが現実だと思っているものは、すべて私たちの空想なのです。ちょっと理解が追いつかないかもしれないですが、おいおい理解が追いつくと思うので、とりあえずそういう前提で話を進めます。

スピリチュアルでは、この前提について「現実は意識を写す鏡」と言ったり、「意識はフィルム、現実はスクリーン」というような表現をしたりします。

要するに私たちが現実だと思っているものは、全部まぼろし、ただの妄想だと言うのです。

この世界の創造主は自分

そしてもう一つ重要な前提があります。それは、この世界を創っているのは自分だというものです。この世界を創った神は、他でもない自分自身なのです。

つまりこの世界は、自分が空想によって創り出したものであり、自分次第でいかようにでも自由に変えることができるということです。これがとても重要な前提となります。

私たちが悩むのは、自分の思い通りにならない現実を眼の前にしたときです。そういうとき、私たちはどうにもならない現実を前に無力になります。

どうしてうまくいかないんだろう。どうしてこんなひどいことになってしまったんだ。なんで自分ばかりこんな目に遭うんだ。そうか、そもそもあいつがいけないんだ。そうだ、あいつのせいだ。上司のせいだ。親のせいだ。夫のせいだ。妻のせいだ。不景気のせいだ。総理大臣のせいだ。自分は何も悪くないのに……。

そうやって外側に原因を求めて、モヤモヤした気持ちを収めようとします。しかしそれで問題が解決するわけではありません。

このやり方がうまくいかないのはよくご存知だと思います。人のせい、何かのせいにしても根本的な解決にはなりません。なにかのせいにすれば、一時的に気分は晴れるかもしれませんが、状況が良くなるわけではありません。

しかし、この世界を創っているのが自分だとしたらどうでしょう。もしも、いかようにでも自分の好きなように世界を創造できるとしたら……。

眼の前に気に入らない現実があるなら、自分で好きなように変えることができるし、悩みだって魔法のように消すことができるということになります。

生まれて来ないほうが良かった

本当にそんなことができるの?そもそも、さっきから言ってる前提ってやつが信じられないんだけど……。

そう思われるかもしれませんが、実際に自分の意識を変えただけで、現実が変わったという体験を多くの人がしているのです。

ある女性は、自分は母親から嫌われていると思っていました。私は生まれて来ない方が良かったんだ。生きているべきではないんだ。そのくらい自分を否定する気持ちがありました。

そのため、いつも人目を気にして、人から嫌われないように努めていました。世界に歓迎されていない自分が生きていくためには、少しでも人に気に入られるように振る舞わなくてはならなかったのです。彼女にとって世界は決して安心できないアウェーな場所でした。

やがて彼女は長年の無理がたたって体調を崩し、心も病んでしまいます。何をしても虚しく、生きている意味がわからなくなってしまいました。

私は母のお荷物だから

この苦しみの原因はなんだろう。どうしたらもっと楽に生きられるのか。どうすればこの苦しみを終わらせられるのか。その答えを求めて、心理学やスピリチュアルの本をむさぼるように読みふけりました。そこで出会ったが、先ほどから私が伝えてきた、この世界の前提についての話だったのです。

現実はすべて自分が創り出している。望む現実も、望まない現実も全部自分が創っている。そのシンプルな教えに出会ったことで、暗闇だった彼女の人生に、一筋の光が差し込んだのです。

彼女は自分が何を信じているのか、どのように自分が世界を創ったのかを理解しました。彼女がこの世界を創る前提として「私は存在すべきではない。なぜなら私は母のお荷物だから」という考えがあることに気が付きました。

そもそもどうして彼女がこのような前提を作ったかというと、こんなきっかけがありました。それは、彼女の母親が言った、何気ない一言がきっかけだったのです。

彼女がまだ小学生のときのこと、母親が彼女にこう言ったのです。「私はお父さんと結婚したくなかったのよ。結婚当初は結婚したことを後悔して、ずっと離婚したいって思っていたの」それを聞いた彼女は「じゃあどうしてお母さんは私を産んだんだろう。私がいなかったら、お母さんはお父さんと離婚できたんじゃないか。私はお母さんにとって、いないほうがいいんじゃないか」そう考えるようになりました。

私は母に必要とされている

実際にお母さんが一度、お父さんと喧嘩して一人で家出したことがあり、それがダメ押しになって「やっぱり自分はお母さんにとって要らない存在なんだ」と強く思い込んでしまいました。

冷静に見れば、お母さんがお父さんと結婚したくなかったことと、彼女が生まれてきたこととは関係がないのかもしれません。事実、お母さんはお父さんのことは嫌いと言ってはいても、子供のことは嫌いだとは一言も言ってはいません。

むしろ、愚痴を話せるくらい心を許しているのだから、好かれていると考えた方が自然です。実際、彼女が大人になってから、母親に当時言われたことを尋ねても「あなたを産んで後悔したことはない」と言われました。

それでも彼女は、きっとお母さんは私に気を使って嘘を言っているんだと疑ってしまいます。なぜそう思ったかというと、自分が信じてきたことが嘘だったと思いたくないからです。自分がこれまで信じてきたことが嘘だったとなると、これまでの苦労も努力も水の泡になってしまう。だからどこかでそれを認めたくないのです。

しかし、結果的に彼女は真実を受け入れました。時間は少しかかりましたが、自分が信じてきたことが、真実ではないと気付いたのです。自分は母親にとっての足かせではなく、むしろ生きがいだったと分かったのです。子供がいたから辛いときも母親は頑張って生きてこれた。母にとって自分は要らない存在なのではなく、最も必要な存在であり、心の支えだったんだと気付いたのです。

自分の意識で世界は変わる

彼女が長年の生きづらさから開放されたことで、様々なことが変わりました。前は人と旅行に行っても緊張して楽しめなかったのに、人と一緒に旅行に行っても心から楽しめるようになりました。ここのところ調子を崩しがちだった母親も、なぜか体調が良くなり元気になりました。

彼女が母親から必要とされていると分かったことで、彼女にとって世界は確実に居心地のいい場所に変わっていったのです。

この世界を創っているのは自分です。自分がどんなことを考えるか、どんな思考を持つかで世界はいかようにでも変わります。もしも気に入らない現実があるなら、自分の中にどんな思考があるのか、どんな前提で世界を見ているのかを探ってみましょう。

例えば、気にならない人がいたら、自分の思考がこの人を創り出したのだと考えてみてください。自分の思考が気に入らない人という現実を創ったということは、自分の中にもその気に入らない人と同じ要素が必ずあります。

例えば、パワハラを受けて困っているなら、自分の中にもパワハラをしている人と同じ思考があるはずです。誰かを心のなかで責めたり、力付くで言いなりにさせようとする思考があるはずです。それはもしかすると、幼い頃に両親に対して抱いていた思いなのかもしれません。

自分の思考のくせがわかれば、そこから解決の糸口が見つかります。思考を変える詳しい方法については、また別の機会にお伝えしたいと思います。

まとめ

この世界は自分が創り出した妄想
自分次第でいかようにも変えることができる

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