「高齢女性は子供を産めない」──問題は“言い方”じゃない

一言の奥に透けて見えた本音
「高齢女性は子供を産めない」
とある政治家のこの発言に、
あなたはどんな印象を持っただろうか。
「まぁ事実じゃない?」
「言い方がキツいけど意図は分かる」
……そう受け止めた人も、きっといるかもしれない。
でも私が感じたのは、怒りと、深い絶望だった。
それは言葉の“表面”だけを整えて済む話ではない。
この一言の奥には、もっと根深い、見過ごしてはいけないものがある。
“正論”の仮面をかぶった暴力
たしかに、高齢になれば自然妊娠は難しくなる。
でも、それを「だから女性は社会に出るべきじゃなかった」と安易に結びつけるのは、論理でも科学でもなく、“支配欲の発露”だ。
そしてその「正論らしき言葉」を使って、女性の生き方や存在価値を狭い枠に押し込もうとする。
その枠に収まらない人たちに対して、まるで「お前らのせいで国が滅びる」とでも言わんばかりの論調。
あまりにも暴力的で、無神経だ。
問題は“言い方”ではない
この発言に対して「もう少しマイルドに言えばよかったのに」という意見も見かけた。
……違う。
そこじゃない。
「言い方」を直しても、本質は変わらない。
背景にあるのは、
女性の価値を“子を産めるかどうか”で判断する意識そのものだ。
だから腹が立つ。
だから、言い方云々で議論していること自体、地獄絵図に見えるのだ。
科学的でも現実的でもない根拠
そもそも「女性の社会進出が出生率を下げた」という主張自体が、科学的な根拠に乏しい。
現実には、北欧やフランスのように、
女性の就業率が高くても出生率を保っている国は普通にある。
違いは何か?
それは、
- 育児と仕事の両立を支援する制度
- 安心できる経済基盤
- パートナーと社会全体で子どもを育てるという価値観
逆に日本は、
- 女性が働いても低賃金・非正規雇用が多く
- そのうえ家事・育児の負担は一極集中
- さらに「子どもを産め」と言われても将来に希望が持てない社会設計
つまり、日本の場合、
社会に出ること自体が問題ではなく、
社会の設計が女性にとって“地獄”だから、子どもどころじゃない。
これが本質だ。
もっと想像してほしい
言葉には、背景がある。
使う人の価値観が現れる。
そして、それを聞く人にも人生がある。
だからこそ、
「ちょっと言い方を変えれば大丈夫」なんて話ではない。
もっと想像してほしい。
もっと心を使って、目の前の人の感じていることに耳を傾けてもらいたい。
女性は、年齢で価値が決まるわけでもなければ、ましてや子どもを産むかどうかで、その人生が測られるはずもない。
そして、
「女性のせいで社会がこうなった」なんて話に、
これ以上耳を貸す必要はまったくない。
心ある政治家が、普通にいる世界であってほしい。
そう強く思わされた出来事だった。
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