怖がってはいけない、と育った私たちへ
tomohiro──不安を感じられるようになって、人生がやっと動き出した話
とても印象的なご相談がありました。
「不安を感じるのが怖いんです」
「このままじゃダメだと思って、高額な講座に申し込んでしまいそうで……」
その言葉を聞いた瞬間、まるで過去の自分と話しているような感覚になりました。
なぜなら、かつての私もまったく同じように、「不安を感じること」そのものを怖れていたからです。
不安を感じてはいけないと信じていた
私は子どもの頃、何かに怖がると、母から笑いながらこう言われていました。
「あんたは気が小さい」
「そんなんでこの先どうするの？」
きっと、悪気はなかったと思います。
ただ、私に強くなってほしかっただけかもしれない。
でも幼い私にとってそれは、「怖がってはいけない」というメッセージとして、深く刻まれました。
それ以来、私は怖がることが
恥ずかしいことのように思えて、
平気なふりをするようになりました。
でも、心の中ではずっと不安を感じていたんです。
「このままでいいのかな」
「間違ったらどうしよう」
「早くなんとかしなきゃ」
その不安を打ち消すために、
ビジネス講座、コンサル、スピリチュアルセミナー……
「これを学べば変われるかも」と思って、いくつもの講座に手を出してきました。
気がついたときには、借金だけが残り、本当の意味で、人生が止まってしまいました。
ほんとうは「安心」が欲しかった
あの頃の自分は、不安が悪いものだと思っていました。
だから、不安をかき消してくれる「正解」や「誰かの言葉」にすがりたかった。
でも、あるとき思ったんです。
「不安があって当たり前だよな」
「怖いなら、怖がってもいい」
そう思えたとき、ようやく得体の知れない何かから、開放された気がしました。
怖がる子どもに、どう応えてほしかったか？
たとえば、子どもが転んで泣いたとき。
「泣かないの！」と叱られたら、
その子は「泣くこと＝悪いこと」と思ってしまいますよね。
でも、そっと抱きしめてもらえたら、
泣き終わったあと、
また笑って歩き出すことができます。
それと同じで、
「怖い」と言ったときに、
ただ抱きしめてほしかった。
「大丈夫だよ」と安心させてほしかった。
あのとき欲しかったのは、
「不安を消す方法」ではなく、
不安を感じている自分を、そのまま受け止めてくれる誰かの存在だったのではないでしょうか。
不安は、悪者ではない
今の私は、不安を感じても、自分にこう声をかけるようにしています。
「怖いなあ。怖いけど…それでいいよ」
「大丈夫。ゆっくりでいいよ」
世の中には「嫌なことが起きても、ポジティブに捉えなさい」という考え方があります。
スピリチュアルでも「不安を感じたら、満たされた自分をイメージしよう」と言われたりします。
でも、私は、それはとても不自然なことだと思います。
なぜなら、あってはいけない感情など、ひとつもないからです。
不安を感じても、それで人生がダメになるわけではない。
むしろ私は、不安を受け入れたときの方が、地に足のついた行動が自然にできるようになりました。
そして、もう「何かを買わなきゃ安心できない」という感覚にも、振り回されなくなってきています。
不安を許せていますか？
怖がりな自分を、責めていませんか？
「怖がっていてはダメだ」と思っていませんか？
でも、それはあなたが弱いからじゃないんです。
「怖がってもいいんだよ」と言ってくれる人がいなかっただけなんです。
だったら、今からでも遅くない。
あなた自身が、自分にその言葉をかけてあげましょう。
「怖がってもいいよ」
「そのままでも、愛されてるよ」
もしよかったら…
不安や怖さを悪者にせず、自分の中に安心の土台を育てていく。
そんな考え方やメソッドを、私は無料のメール講座にまとめています。
もし、今あなたが人生に迷っていたり、
不安に振り回されて
動けなくなっているとしたら、
きっと何かのヒントになると思います。
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