焦りは変化の妨げになる

こんにちは、竹内ともひろです。
今日は、「焦りは変化の妨げになる」というテーマでお届けします。
あなたは今、こんなふうに感じていないでしょうか?
「早く変わりたい」
「このままじゃダメな気がする」
「もっと頑張らないと」
「何か行動しなきゃ、不安で仕方がない」
実は、これ、以前の私そのものです。
少しだけ、私自身の話をさせてください。
もっと頑張れば変われると思っていた頃
私は以前、ずっと「早く変わりたい」と思っていました。
何かに追い立てられるように、自己啓発の本を読み漁ったり、心理学やスピリチュアルのセミナーをいくつも受けたり。
「これが最後の答えかもしれない」と思って、高額な講座にも参加しました。
同時に、「もっと行動しなきゃ」と思って、SNSを頑張って更新したり、仕事も新しいことに挑戦したり。
周りから見れば、とても意識の高い人に見えていたかもしれません。
でも、心の中はいつも焦りと不安でいっぱいでした。
「こんなに頑張ってるのに、なんで変われないんだろう?」
「もっと努力が足りないのかな」
「やっぱり自分はダメなんだ…」
そんなふうに、自分を責めてばかりいたのです。
結果的に、どんなに知識を詰め込んでも、どんなに行動しても、心は満たされず、状況はむしろ悪くなっていきました。
さゆりさんの物語
私が出会ったさゆりさん(38歳・会社員)も、当時の私と同じように悩んでいました。
彼女はずっと人間関係に苦手意識があり、職場でも家庭でも、「自分の気持ちを言うと嫌われる」と思い込んで、いつも我慢してばかり。
そしてもう一つ、彼女には過食の悩みもありました。
つらい気持ちを抱え込んでしまったとき、コンビニに立ち寄ってはお菓子をたくさん買い込み、ひとりで食べてしまう。
食べている瞬間だけはホッとするけれど、食べ終わった後には罪悪感と自己嫌悪が押し寄せる…。
そんな自分を変えたくて、彼女は心理学の本を読み、週末はオンラインセミナーに参加。
「もっと自分らしく生きたい」「人生を変えたい」と強く願っていました。
ところが、変わりたい気持ちが強ければ強いほど、焦ってしまう。
「今のままじゃダメ」「もっと早く結果を出さなきゃ」と思い込み、焦るあまりに、どんどん疲弊していったのです。
あるとき、さゆりさんはふと気づきます。
「私、ずっと“変わらなきゃ”ばかりで、“今の自分”を全然見てこなかったな」
「頑張ってる自分を、誰より私が否定していたかも…」
そこから、彼女は変わることを一旦やめて、「今の私も、それなりに頑張ってるよね」と声をかけるようになりました。
朝起きられたら、「えらいね」
仕事で落ち込んでも、「それでも出社した私、えらい」
友達に本音を言えなかった日も、「でも関係を壊したくなかったんだよね」と、自分を責めずに寄り添う。
すると少しずつ、心が穏やかになっていきました。
焦りが手放せたことで、「こうすればうまくいくかも」というヒントが、自然と浮かんでくるように。
やがて、彼女は職場の人との関係にも少しずつ変化が現れ、過食も減っていき、自分らしさを少しずつ取り戻していったのです。
焦りは「今の自分」を否定する感情
なぜ焦りが変化の妨げになるのか。
それは、焦りの裏に「今の自分を認められない気持ち」があるからです。
「このままの自分じゃダメ」
「もっと早く、理想の自分にならなきゃ」
「できない私には価値がない」
そんな思いが、焦りを生み出します。
でも、そうやって“今の自分”を否定しながら頑張っても、変化は一時的だったり、逆にうまくいかなくなったりします。
それはまるで、「穴の空いたバケツに水を注いでいる」ようなもの。
自己否定の土台の上には、どんな知識もスキルも積み上がらないのです。
自己受容が、変化の「土台」になる
本当に変わりたいなら、必要なのは「努力」よりも「自己受容」です。
努力を否定するわけではありません。
でも、その努力が「今の自分を否定するため」に行われているとしたら、それはあなたを疲れさせてしまうだけ。
自己受容とは、今の自分を認めること。
どんな感情も、どんな状態も、「それでも私」と言ってあげること。
私自身も、変われない自分に焦ってばかりいたとき、心はいつも苦しかった。
でも、「頑張ってるな」「本当は怖いのに、それでも前に進もうとしてるんだね」と、今の自分を認めてあげるようになってから、不思議と気持ちが軽くなったのです。
すると、自然と意識が変わり、行動も変わっていきました。
今では、「ゆるく、でもしっかりと」
そんなリズムで、やるべきことをやりながら前に進んでいます。
焦る気持ちは悪いものじゃない
ここで大切なことをひとつ。
焦る気持ち自体が「悪いもの」なのではありません。
焦ってしまうのは、それだけあなたが「本気で変わりたい」と思っている証拠。
それだけ真剣に、自分の人生に向き合っているということです。
だからこそ、焦ってしまったときは、こう問いかけてみてください。
「私は今、何に不安を感じているんだろう?」
「本当は、どうしてそんなに早く変わりたいの?」
「このままの私では、本当にダメなのかな?」
その問いの中に、あなたの本音や、本当の願いが見えてくるはずです。
最後に 〜もしあなたも同じように悩んでいるなら〜
焦りは、変化を急ぎすぎるあまりに、自分を置き去りにしてしまう感情です。
でも、「今の私を認める」という小さな一歩が、自然な変化のはじまりになります。
もしあなたも、
「ずっと頑張ってきたのに変われない」
「頭ではわかっているのに、心がついてこない」
「変わりたいのに、空回りばかりしてしまう」
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あなたの人生に、やさしく心地よい変化が訪れることを願っています。
心から応援しています。