「強がらなきゃ生きてこれなかった」義母と私にあった、同じ寂しさの正体

「そんな言い方しなくてもいいのに…」
「なんで素直に言ってくれないんだろう?」
身近にいる“拗ねる人”や“強がる人”に、そんなふうに感じたことはありませんか?
また、あなた自身も、
- 本当は寂しいのに、怒ってしまう
- 悲しいのに、平気なフリをしてしまう
――そんな癖に心当たりがあるかもしれません。
今回は、自己受容の視点から、拗ねたり強がったりしてしまう人の心の奥にあるもの、そしてそれがどのように癒されていくのかを、ストーリーを通してお届けします。
義母の言葉に傷つくクライアントさんの悩み
先日、こんなご相談がありました。
「義理の母が、よく嫌味を言ってくるんです。
私が何か話すと、“でもそれって…”と否定されたり、
“どうせあんたには分からないわよ”と突き放されるような言い方をされて…」

クライアントさんは、最初は「なんでそんな言い方をするの?」と腹を立てていたそうです。
言い返すこともできず、距離をとって過ごしていたけれど、心の中ではずっとモヤモヤが残っていた、と。
でも、ある時ふと、義母の背景を考えるようになりました。
「もしかしたら、本当は寂しいのかもしれません。
心を開ける相手がいなくて、でも素直に“寂しい”とは言えなくて。
だから、私に対して強がったり、嫌味を言ってしまうのかな…って」
そう呟くように言った彼女の顔は、少し和らいで見えました。
実は、自分も同じだったと気づいた瞬間
この気づきが深まったのは、彼女自身が「自分の“強がるクセ”」に目を向けたときでした。
「私も、子どものころ、本当は寂しかったのに、それを言えなかったんです。
泣いたり、甘えたりしたくても、“しっかりしなさい”“我慢しなさい”って言われて…。
だから、私も“強くなきゃいけない”って思い込んでたんだなって」
彼女は、義母のことをただ“苦手な人”だと感じていましたが、実は「自分自身の過去」と重なっていたのです。
拗ねたり、強がったりする義母を見て、無意識に“自分の中の抑え込んできた部分”を映し出されていた――
そのことに気づいた彼女は、
「義母の態度が、なぜこんなに気になるのか」が腑に落ちていきました。
強がる人の心の奥にある“本当の気持ち”
拗ねる人も、強がる人も、その奥には「わかってほしい」「気づいてほしい」という気持ちがあります。
でもそれを素直に表現することが怖い。
だから、怒ったり、否定したり、皮肉や無視といった行動で、間接的に「本当は寂しい」「つらい」という感情を訴えてしまうのです。
たとえば──
- 本当は「もっと話を聞いてほしい」→「どうせ私なんか…」と拗ねる
- 本当は「寂しい」→「平気な顔をして、そっけなくふるまう」
- 本当は「助けてほしい」→「自分でなんとかする!」と強がる
これらはすべて、心を守るための“防衛”です。
「素直になって傷つくくらいなら、冷たくしてしまおう」
そんな悲しい選択を、無意識にしてしまっているのです。
自己受容で変わった、彼女と義母の関係
クライアントさんは、自分の中の“寂しさ”や“強がり”に気づいてから、それを少しずつ、自分で認めてあげるようになりました。
「本当は、わかってほしかった」
「大丈夫じゃないって、言いたかった」
「素直になりたかったけど、怖かったんだ」
そうやって、自分の気持ちに優しく寄り添っていくと、自然と義母との接し方も変わっていきました。
「前は何を言われてもイラッとしてたけど、
今は“この人も、不器用なだけかもしれない”って思えるようになったんです」
義母に対して何かを強制的に変えたわけではなく、自分の内側が癒されたことで、外の世界との関係性も少しずつ変化していったのです。
以前のように過剰に反応せず、適度な距離感を持てるようになったことで、彼女の心にも余裕が生まれ、義母の態度も自然とやわらいでいったのです。
自己受容がもたらす、関係性の変化
人を変えたい。困った人がいる。
そう思ったら、自分の気持ちをちゃんと認めているか、振り返ってみてください。
おそらく、どこかで我慢をしていたり、無理をしている自分がいるはずです。
そうやって、自分の素直な気持ちを認めていくこと、受け入れていくことを自己受容と言います。
どんな自分も否定せずに「いていいんだよ」と認めてあげてください。
- 拗ねる自分も
- 強がる自分も
- 弱さを隠してしまう自分も
それらすべてが、「がんばって生きてきた証拠」です。
そんな自分を否定するのではなく、「そりゃ、そうなるよね」と、あたたかく見守ることができるようになると、自然と他人の言動にも、柔らかく向き合えるようになります。
そして、無理をしなくても、自然に状況は良くなっていきます。
まずは自分の気持ちを受けとめよう
「どうして、あの人は拗ねるの?」
「なぜ、私は平気なフリをしてしまうの?」
その答えは、“表面の言葉や態度の奥”にあります。
そして、そこにはたいてい、“わかってほしかった気持ち”が眠っています。
だからこそ、まずはあなた自身が、自分の気持ちにこう聞いてあげてください。
「本当は、どんな気持ちだったの?」
その問いかけが、自己受容の一歩になります。
自分の本音に優しく寄り添いたいあなたへ
無料で読める電子書籍『自己受容の魔法』をプレゼントしています。
「自分を認めるって、どういうこと?」
「自己受容で本当に人間関係が変わるの?」
そんな疑問をお持ちの方にも、きっとヒントが見つかるはずです。
▼こちらから、ぜひ読んでみてくださいね
👉 https://takeuchitomohiro.com/jikojyuyou-present/
