お金持ちに共通する「ある考え方」とは
今回は、お金に恵まれる人が持っている”ある考え方”についてのお話です。お金持ちは他の人と一体何が違うのでしょうか。
お金持ちはお金が好き
あなたはお金は好きですか?
お金が嫌い、お金が憎いという人は、そもそもこの記事を読まないと思うので、あなたがお金が好きだという前提で話を続けます。
あなたはお金のどんなところが好きなのでしょうか。
「お金があれば、なんでも好きなものが買えるから」
「お金があれば、好きなところに旅行に行けるから」
「お金があれば、なんでもやりたいことができるから」
そう思っているのではないでしょうか。
つまり、お金そのものが好きなのではなく、お金の機能が好きなんですね。一万円札が好きなのではなく、一万円でできることが好きなんです。ちょっと意地悪な言い方をすると、お金を小間使いか奴隷のように思っているんです。
しかし、お金に恵まれる人は違います。お金そのものが好きなんです。なんなら、お金を親友か恋人のように思っている。だから単純にお金が増えれば増えるほど嬉しいんです。
お金をいかに増やすか
お金持ちの人の中にはケチな人もいます。そんなに溜め込んで一体何に使うの?と思うかもしれませんが、使うことが目的ではないので、本人は大満足だったりします。
たくさん稼いでいるのに、まだまだ稼ごうとしている人を見て、浅ましいと思う人もいるかもしれません。使い切れないほどお金を稼いだって、仕方ないじゃないかと。ですが、本人はお金そのものが好きなので、使い切れるかどうかなんて、どうでも良かったりします。
私はどちらかというと、お金は使ってナンボだと思っているので、あればあるだけ使ってしまいます。なくなったらまた稼げはいいやと思っているんです。道理でお金がなかなか貯まらないわけですね。
お金持ちの人は、お金そのものに興味があります。お金がどうやったら増えるのか、どうやったら節約できるのかをいつも真剣に考えています。なので、稼ぐ力や増やす力がすごいですし、使い方も徹底してシビアです。
13歳で権利収入を得るユダヤ人
お金持ちが多いことで知られるユダヤ人は、不要なものには一円も使わないし、安く買えるのなら一円でも安く買うことを考えます。とはいえ、安ければなんでもいいというわけでもありません。目が肥えているので、安物買いの銭失いや、衝動買いのような無駄使いはあまりしません。高くても質が良くて長く使えるもの買って、何十年、時には手入れを繰り返して何百年と大切に使っているという人もいます。価値のあるアンティーク品は、年数が経つほど高く売れるからというのも理由です。
最近は一般の人でも、積立NISAなど投資をやっている方も増えたと思いますが、お金持ちは昔から投資を当たり前にやっています。お金を使ってお金を増やすという考えが普通にありますし、そういう考え方や、お金の増やし方を、代々教えられているからです。ユダヤ人の親は子供に、権利収入(働かないでも入ってくるお金)を得る知恵を教えます。実際、ユダヤの成人である13歳までに生活費くらいは稼ぐ子供も普通にいます。
「お金持ちは欲深い!」「お金、お金って金の亡者か!」そう思う人もいるかもしれませんが、そう思う人ほど実はお金に執着していたりします。もしかすると、お金に苦労をしてきたせいで、お金を嫌いになったせいかもしれません。でも本当は、お金ともっと仲良くなれたらいいなと思っているのではないでしょうか。
お金そのものには色がありません。いいものでも、悪いものでもなく、単純に便利な道具です。ただ、そこにいろんな意味を付けてしまうと、お金がただの道具以上のものになってきます。
お金に恵まれている人も、お金に困っている人も、どちらがいいとか悪いということではなく、お金にどんな意味を与えているのかを一度考えてみるといいかもしれません。
自分と仲良くなるとお金とに恵まれる
お金は人間関係と密接につながっています。なぜなら、お金が勝手にとことこ歩いてくるわけではないからです。ある日ピンポーンとチャイムが鳴って、会いに来ちゃった!とお金がひょこり現れるということはないわけです。必ず人の手を介してお金はやってきます。キャッシュレスの時代になっても、そこに人の意志が介在していることに変わりはありません。
お金と上手に付き合うことは、イコール人と上手に付き合うことと同じです。人と上手に付き合える人は、お金で困ることはありません。万一、困ることがあっても必ず誰かが助けてくれます。逆に人づきあいが苦手な人は、職場の人間関係で悩んで転職を繰り返すなどということもよくあります。仕事が続かなければ、結果的に収入も上がりにくくなります。
商人でも商売上手な人は、人間関係をとても上手に作ります。敵を作らないし、仲間をどんどん増やしていくんです。人たらしと呼ばれるような猛者もいます。そうやって信頼関係を築いて顧客を増やして、販路を拡大していきます。
そして人付き合いは、自分との付き合いともリンクします。自分とうまく付き合えている人は、人ともうまく付き合えます。逆に自分を嫌っているなど、自分自身とうまく付き合えない人は、人付き合いもあまりうまくありません。
私が対人恐怖症だったときは、自分の姿を鏡で見るもの嫌になるくらい大嫌いでした。当然、自分自身とまったくうまく付き合えていませんでした。当時の収入はとても少なく、毎日12時間も働いているのに、食べていくのが精一杯という有り様でした。それに比べたら今ははるかにうまく自分と付き合えるようになり、多少は収入も増えました。
お金に困っているのなら、まず自分自身と向き合ってみることをおすすめします。遠回りのようで、それが最も近道だからです。自分とうまく付き合えるようになれば、人間関係も変わってくるし、お金との縁も作りやすくなります。
お金がいくらあっても、人間関係が最悪だと不幸です。まずは自分と向き合うことから始めてみてください。
まとめ
・お金持ちはお金そのものを親友のように思っている
・お金は人間関係と密接な関係がある
・自分と仲良くなるとお金に恵まれるようになる