なぜ社会保障は削られるのか──「不安」が最高の商品になる社会

なぜ社会保障は削られるのか?

儲からない制度は弱体化される

「将来、年金なんて本当に出るのかな……」
「病気になったら医療費が心配」
「親の介護費用、払えるか不安」

そんな不安は、今や多くの人が抱える日常的な感覚になっています。

でも冷静に考えれば、不思議です。
経済がこれだけ発展してきたのに、どうして生活の土台であるはずの社会保障がどんどん削られているのか?

その理由はシンプル。
社会保障は儲からないからです。

社会保険(年金、医療、介護など)は営利目的ではなく、すべての人の暮らしを支える仕組み。
誰でも入れて、所得に応じて支える。
でも、これでは企業が儲けを出せません。

だから、削られていくのです。
静かに、少しずつ、「しかたないよね」という空気の中で。

不安は民間ビジネスの金脈

社会保障が後退すれば、人々は「自分で備えなければ」と思うようになります。
その不安につけ込んで、保険会社は医療保険・がん保険・年金保険・介護保険など、あらゆる商品を提供します。

しかも、民間保険のしくみは非常に巧妙です。

  • 加入しても使われなければ利益
  • 年齢や病歴で保険料に差がつけられる
  • 自己責任で「ちゃんと入っておかないと」と思わせられる

つまり、不安でいてくれるほど儲かるのです。

社会が安心を保障しなくなればなるほど、民間は潤う。
それが今の資本主義のリアルです。

国家は「暮らし」より「市場」を守る

本来、国は国民の命や生活を守るもののはずです。
でも現実には、「守る」のは一部の既得権益や市場の方。

医療費が高くなる → 医療保険が売れる
年金が不安 → iDeCoや個人年金が売れる
介護が自己負担 → 民間の介護保険が売れる

不安があるからこそ、民間サービスは“ありがたく”感じられる。
だから、不安は放置される。
むしろ「ちょっと不安」な状態がずっと続いてくれた方が、業界にとっては都合がいい。

自己責任という名の静かな服従

さらに、「社会に頼るな」「自分でなんとかしろ」という自己責任論が、
この構造をうまく正当化してくれます。

保険に入っていなかったのが悪い
貯金しなかったのが悪い
老後を準備していなかったのが悪い

──でも、本当にそうでしょうか?

社会全体で守るべき領域までが「個人の努力」に切り替えられている今、
誰もが黙って耐える構造がつくられているとも言えます。

安心を奪えば奪うほど、儲かる世界

社会保障が削られるのは、「財源がないから」ではありません。
実際には、「不安を商品にしたほうが、圧倒的に儲かるから」です。

  • 安心は市場では売れない
  • 不安こそが最高のマーケティング材料
  • 苦しみこそが消費の原動力になる

これはもう、“構造”としか言いようがありません。
安心を与える制度は削り、不安を感じた人に「保険」「金融商品」「サービス」を売る。
この流れが、見えないところで国民の生活を静かに蝕んでいるのです。

気づくことが、守ることにつながる

いま私たちが生きている社会は、「不安を前提とした設計」になっています。
でも、その不安をつくっているのは「運命」でも「あなたのせい」でもない。
制度であり、構造です。

それに気づいたとき、
あなたはもう、「不安を買わされる側」から、「構造を見抜く側」へと立ち位置を変えることができます。

そしてその気づきこそが、
この国の未来を取り戻す一歩になるのです。

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