予祝でうまくいく人・壊れる人──その違いは“構造”にある

こんにちは、竹内です。

最近、“予祝”や“先に感謝する”という話をよく聞きます。

未来の成功を先取りして祝うことで、
現実がその方向へ動き出す。
そんな考え方ですね。

もちろん否定するつもりはありません。

でも、長年カウンセリングを続けてきて感じるのは、

予祝は「誰にでも効く万能メソッドじゃない」ということ。

むしろ──
土台の弱い人ほど、自分をさらに苦しめてしまう。

この記事では、その“構造”を
できるだけやさしく、わかりやすく整理していきます。

予祝で人生が変わる人がいるのは事実。でも──

予祝で大きな成果を出す人は確かにいます。
でも、その人たちには共通点があります。

もともと「行動力」という土台がある人。

・多少の不安は踏み越えられる
・失敗しても立て直せる
・やればできる感覚がある
・自分の力で未来を変えられる

こういう人が予祝をすると、
火に油を注ぐように一気に加速します。

でもこれは、
予祝がすごいのではなく、
その人に“もともと備わっている力”が動き出しただけ。

僕自身の経験──予祝が効いたように見えて、実は…

これは僕自身の話です。

カウンセラーとして起業したばかりの頃、
毎日が不安で仕方ありませんでした。

クライアントが来るかどうか。
このままやっていけるのか。
なんとかしないと、貯金も尽きてしまう……。

そんな不安をかき消すように、
未来のうまくいっている自分を必死で想像して、
自分を奮い立たせていました。

いまで言えば“予祝”と同じようなものです。

あの頃は、とにかくがむしゃらでした。

・毎日パソコンに何時間も向き合い
・ブログを書いて
・人に指導を仰ぐために会って
・セッションをして

とにかく動き続けていた。

すると、
行動のおかげで自己肯定感が一時的に跳ね上がったんですよね。
だから、予祝した通りの現実もついてきました。

でも──

努力をふっと緩めた瞬間、
糸が切れたみたいに何もできなくなった。

軽いうつのような状態になって、
仕事をやめたいと思うほど無気力になってしまった。

このとき気づきました。

予祝が効いたように見えて、それを支えていたのは「行動による自己効力感」だったんだ、と。

心の土台は何一つ変わっていなかったんです。

一方で、予祝が“毒”になる人がいる理由

構造はとてもシンプルです。

予祝は、

未来のうまくいった自分を肯定するメソッド。

ということは、その裏側には必ず

今の自分はまだダメ

という前提が入り込んでしまう。

行動力のある人なら、
このギャップを“力”に変換できる。

でも、行動できない人がやると、

• 比較
• 焦り
• 無価値感
• 現実逃避
• 自己攻撃

こういったものが、返って強まってしまいます。

心の土台が予祝に耐えられる状態ではないから、逆効果になる。

予祝は、本来 “上層階のメソッド”なんです。

なぜ「自己否定が強い人は予祝が向かない」のか？

理由は簡単。

予祝は“未来の肯定”であり、
現在の自分の否定だから。

今の自分を受け入れているという”心の土台”がない状態で未来だけ肯定しようとすると、
現実とのギャップがそのまま苦しみになる。

未来の私：OK
今の私：まだまだ全然ダメ

これが続くと、
心はいずれ耐えられなくなる。

もし、あなたが予祝で苦しくなっているのなら、
それはあなたのせいではないんです。

予祝が機能するのは「土台」が整ってから

予祝が悪いわけでも、嘘なわけでもありません。
ただ、

順番が大事ということ。

【先に必要な土台】

• 悲しみを感じる力
• 怒りを認める力
• 寂しさや恐れを抱きしめる力
• 本音を言える感覚
• 自己否定をゆるめる “存在の肯定”

こうした“心の土台”が整って初めて、
予祝が本来の力を発揮します。

土台が整うと、
予祝は「遊び」として機能するようになります。

まとめ──予祝でうまくいかないのは、あなたのせいじゃない

予祝やポジティブ思考で苦しくなった人へ。

これはあなたが悪いわけでも、
努力が足りなかったわけでもなく、
根性が弱いわけでもありません。

土台が整う前に、上位のメソッドを先に使ってしまっただけ。

本当に必要なのは、
未来を祝うことよりも、
“今ここにいる未完成の自分”を受け止めることです。

そこから、人生は静かに、でも確実に変わり始めます。

「変われない理由」がわかれば、人生はもっと軽くなる

生きていて、
「頑張ってるのに、なぜかうまくいかない」
そんな瞬間は誰にでもあります。

気持ちの問題でも、性格のせいでもなくて、
心の奥にある“OS（無意識のプログラム）” が、
そっとブレーキをかけていることがあります。

・自信が持てない
・行動したいのに止まってしまう
・人の顔色をうかがってしまう
・幸せが続かない
・なぜか同じパターンを繰り返す

こうした“生きづらさの根っこ”には、
必ず理由があります。

あなたがおかしいわけでも、
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• なぜ自分を責めてしまうのか
• なぜ同じパターンを繰り返すのか
• なぜ“本当の気持ち”が見えなくなるのか
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