「もっと早く!」と言われ続けた私が、“急ぐ”を手放して気づいたこと

急かされている感覚

昔の私は、いつもどこか焦っていました。

何かを頼まれると、すぐに終わらせなきゃとソワソワする。

誰かがのんびりしていると、「もっと急いで」と内心イライラする。

ゆっくり考える時間よりも、とにかく早く片づけて“安心したい”。

でも、あるとき気づいたんです。

焦っているのは、いつも「今この瞬間の自分」ではなくて、“誰かに急かされている感覚”が、心の奥にずっと残っていたんだと。

「グズグズしないの、お前はとろい!」

私の母は、せっかちな人でした。

いつも時間に追われていて、ピリピリしていて。子どもだった私は、そのテンポについていくのに必死でした。

「グズグズしない!」
「早く起きて!」
「何回言わせるの、もう!」

小さな私は、「ゆっくりしている自分」がいけないのだと思い、必死に「早くできる子」になろうとしました。

他人にも「急いで!」と言ってしまった

今思えば、自分があれほど焦っていたのは、「誰かのペースが遅いこと」が問題だったわけではないんです。

自分がゆっくりしていたら怒られる。

のんびりしていたら、置いていかれる。

ちょっと立ち止まっただけで、「ダメな子」だと思われる。

そんな無意識の恐れが、他人のゆるやかな動きにまで反応して、「もっと早く!」とせっつく自分を作り出していたんです。

相手を責めているようでいて、本当は“あのとき責められた自分”を重ねていたのだと思います。

「速さは正義」──それってほんとう?

かつての私は、

早くできる=えらい
早く終わらせる=すごい
何事も前倒し=デキる人

そんな価値観を信じていました。

でも今は思います。

速さって、たしかに便利ではあるけれど、それがすべてではない、と。

ときには、ゆっくり味わって進む方が心に残ることもあるし、遠回りしたからこそ、深く理解できることもある。

「速さは価値の一つ」──でもそれは、選択肢のひとつにすぎない

「急げ!」の声の正体は、自分じゃなかった

あの焦り、あのせっつき、「もっと早く!」「まだなの?」「ぐずぐずしてるとダメでしょ」

それは、いつの間にか私の中に住みついた“母の声”だった気がします。

でも今の私は、こう言えるようになりました。

「そんなに急がなくていいよ」
「自分のペースでいいよ」
「自分のタイミングでいいよ」

急かす声を止めて、自分の呼吸を取り戻す。

そのとき、ようやく地に足がついたような感覚がありました。 

あなたの中にも「急げ!」の声はありませんか?

タイパ、タイパと叫ばれ、「効率や速さ=価値が高い」と言われる時代。

果たして本当にそうなのでしょうか。

  • なんで私はこんなに焦ってるんだろう?
  • ちょっとのんびりしただけで罪悪感を感じるのはなぜ?
  • 他人のペースにイライラするのは、どうして?

もしかしたら、それは“あなたの声”ではないかもしれません。

親の声、社会の声、昔の自分が信じた「ルール」。

それが今もあなたを急がせているとしたら……もうそろそろ、手放してもいい頃かもしれません。

自分のペースで生きていい

早くやるのが気持ちいいときは、それでいい。

でも、のんびりしたいときは、そうしていい。

焦らなくても、取り残されることはありません。

むしろ、本当の自分に戻るためには、「立ち止まる勇気」が必要なときだってあります。

だから今日、焦っている手を止めて、ちょっとだけ立ち止まって、自分にこう問いかけてみてください。

「今、ほんとうに急ぐ必要あるかな?」

もし、急がなくてもいいのなら──あなたの心は、きっとそれを知っています。

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「焦らなくていい」と言われても、そう簡単に手放せない不安やプレッシャー。

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