4つの才能タイプで適職を見つける
性格や才能を診断する方法には、MBTIやストレングスファインダーなど、いろいろな方法があります。
今回は、その中でもシンプルで自分でも診断がしやすい4つの才能タイプについて解説します。
1.コントローラータイプ
コントローラーは、なんでも自分で仕切らないと気がすまないタイプです。人に指図をするのは大好きですが、人から指図を受けるのは死ぬほど嫌いです。なぜなら、自分が一番でないと嫌だからです。
生来の負けず嫌いなので、競争心をむき出しにして相手を言い負かせようとマウンティングしたり、人とよく意見がぶつかったりします。
自分が最も正しいと信じていて、力でねじ伏せようとしますが、自分よりも明らかに上の人に対しては意外に素直で、従順になることもあります。もっとも、この人が認めた人だけなので、その数は多くはありません。
コントローラーが最も力を発揮するのは、リーダーを任されたときです。たとえ上司からであっても、あまりぐちゃぐちゃ言われるとやる気を失うので、全権を任せてもらえるくらいに仕事を任せられると本領を発揮します。
ドラえもんで言えば、ジャイアンがコントローラータイプです。「俺のものは俺のもの。お前のものも俺のもの」という信念の持ち主なので、少々横暴になってしまう嫌いはありますが、自分の味方と認識した人に対しては、面倒見が良く優しい一面もあります。
自分の弱みを出すのが苦手で、警戒心が強い方なので、よほど信頼ができる相手でない限り、あまり本音は出しません。コントローラーが弱みを見せてくれたら、とても信頼されていると思っていいでしょう。
このタイプと仲良くなるには、パピー作戦が常套手段です。子犬のように懐くと、かわいいやつと思われて心を許してくれます。「先輩!わからないことがあるので教えてください」と頼っていくと、喜んで教えてくれるし、助けを求めれば、なんだかんだ助けてくれます。もっともツンデレなところがあるので、あまり感情を表に出さないので、喜んでいるかどうかがわからないときもあります。
コントローラーの適職は、起業家、社長、チームリーダー、営業などです。
2.サポータータイプ
サポーターは、縁の下の力持ち的存在です。あまり自分が目立つのは好きではなく、困っている人を助けるときに本領を発揮します。
欠点は、自分のためになかなか行動を起こせないところです。人に対してつい遠慮してしまったり、人の顔色を伺いすぎて本音を出せなくなってしまう部分があります。もっともそれが思いやりと奉仕の精神の持ち主であるサポーターのいいところでもあります。
尊敬できるボスの下では、サポーターはどんどんやる気を出して、ときには難しい仕事も根性でやり遂げてしまいます。逆に尊敬できないボスの下では、不満や愚痴が多くなり、やる気を失ってしまいます。
サポーターに必要なことは、感謝と労いです。自分が人のためにしたことを、しっかりと認めてもらうとやる気が上がります。逆に、感謝や労いの言葉がないとすねてしまいます。
「愛とは困っている人を助けること」という信念を持っているので、困っている人を放っておけないし、ついおせっかいを焼いて、口や手が出てしまいます。逆に自分もそんなふうに、人に気遣って欲しい、助けて欲しいと思っています。
ドラえもんで言えば、ドラえもんとしずかちゃんがサポータータイプです。ドラえもんはのび太の無茶なお願いでも、困っているとわかるとついつい手助けしてしまいます。
しずかちゃんも、困っている人を放っておけないタイプなのでサポータータイプでしょう。のび太と結婚した理由が、心配で放っておけないからというのが、いかにもサポーターらしい行動です。サポータータイプはくれぐれもダメ男、ダメ子にひっかからないようにご注意ください。
サポーターの適職は、対人援助職です。カウンセラー、介護、医療、サービス業、秘書など、困っている人や、自分がサポートしたいと思える人を助ける仕事が向いています。
3.プロモータータイプ
プロモーターは、一言で言えばお祭り大好き人間です。とにかく楽しいことが大好き。逆に言えば、楽しくなさそうなことには全く興味を示しません。プロモーターがいなければ、この世に楽しいイベントは生まれないでしょう。
いわゆるパリピなので、わいわい人と集まって騒いだり遊んだり、賑やかに過ごすことが大好きです。楽しいことは大抵プロモーターの「やろうよ!」の一言から始まります。初動のエネルギーが最も高く、フットワークが軽いのがプロモーターです。
欠点は、熱しやすく冷めやすいところです。スピード着火ですが、火が消えるのも異常に早いので、物事がとにかく長続きしません。逆に言えば、何か続けられるようなハマるものがあれば、その情熱的な本領が発揮され、誰よりも熱心に取り組みます。
プロモーターをその気にさせるのは「いいね!」の一言です。アイデアが豊富なプロモーターは、思いつきでいろんな楽しいアイデアを出すのですが、現実的でない案もたくさん出します。それを「そんなの無理でしょ」「馬鹿じゃないの」と否定してしまうと途端にやる気が下がってしまいます。なのでとにかく「いいね!」「おもしろいかも!」「やろうよ!」と肯定してあげることが大切です。ムチは一切いらないので、アメをどんどんあげましょう。
ドラえもんの中では、のび太がプロモータータイプです。お世辞に弱く、うまく乗せられると、どんどんやる気になるのび太は、まさにプロモータータイプそのものでしょう。ドラえもんが出してくれたひみつ道具を豊富なアイデアで使いこなすところも、プロモーターらしさがよく出ています。
プロモーターの適職は、社内の宴会部長的なポジション、エンターテイメント業界、芸能人、企画開発などです。
4.アナライザータイプ
アナライザーは、優秀な分析官です。科捜研の女のように、事件を快刀乱麻な手腕で見事に解決してしまうスペシャリストです。
見た目は、地味、真面目、メガネというオタクっぽい雰囲気で、とにかく考えることが大好きです。アナライザーには、考えなしに行動してしまうプロモーターの行動原理がよく理解できません。ただしその実、プロモーターには、どこかで自分にはない魅力を感じてもいます。
「正しい知識が人生を成功に導く」と信じているので、知識欲は誰よりもあります。無駄に雑学に詳しく、クイズが得意だったりします。謎解きも得意です。
つねに冷静に物事を観察し、一見関連のなさそうな事象から、共通する法則性を発見することに長けています。研究者や職人など、ひとつのことにこだわって探求、研鑽している人が多いです。
欠点は融通の利かなさ、頭の固さ、合理的で無駄がなさすぎるところです。もっと遊びがあったほうが、より柔軟な対応ができるようになります。もっとも、その頭の固さがいいところでもあり、一つの研究に頑固にこだわっていくことで、その分野の専門家として一目置かれる存在になるでしょう。
ドラえもんで言えば、出来杉君とドラミちゃんがアナライザータイプです。のび太の無茶な相談に対して、無駄のない見事な解決策を提示するところに、アナライザーらしさがよく出ています。私はアナライザータイプなので、もっと出来杉君やドラミちゃんの活躍が見たいのですが、毎回出来杉君やドラミちゃんが登場すると、のび太のトンチンカンな行動が起こすとんでもトラブルがなくなってしまうので、話はつまらなくなってしまうかもしれません。
アナライザーの適職は、研究者、学者、職人、作家、コンサルタント、作曲家、医師などの専門職です。
自分の才能を上手に活かそう
ここにあげた4つのタイプは、自分の性格や才能を判断する、あくまで一つの指針です。この特徴に全て当てはまるとは限りませんが、ある程度、自分の才能と適職を判断する材料にはなり得ます。
特徴にもっとも当てはまるのが、あなたのタイプとなります。自分のタイプを知って、それを上手に活かしてくださいね。